CodeIgniter ユーザガイド 日本語版 Version 2.0.3


アプリケーションのプロファイリング

プロファイラクラスを使うと、ベンチマーク結果、実行したクエリ、$_POST データをページの一番下に表示させることができます。 この情報は、開発中にデバッグや最適化を支援するものとして役立つものです。

クラスを初期化する

重要: このクラスは初期化する必要がありません。 下記に示すようにプロファイリングが有効になっている場合は、出力クラスで自動的にロードされます。

プロファイラを有効化する

コントローラ のメソッド内のいずれかの場所で次のメソッドを含むコードを記述すれば、プロファイラが有効になります:

$this->output->enable_profiler(TRUE);

有効化されると、レポートが生成され、ページの一番下に差し込まれます。

プロファイラを無効にするには、次の文を使います:

$this->output->enable_profiler(FALSE);

ベンチマークの観測点をセットする

ベンチマークのデータをプロファイラを使ってコンパイルし表示するには、特定の構文を使って観測点の名前を付ける必要があります。

ベンチマークの観測点設定についての情報は、ベンチマーククラス の解説ページをお読みください。

プロファイラセクションの有効化と無効化

プロファイラデータの各セクションは、対応する設定変数に TRUE または FALSE を指定する事で、有効または無効に出来ます。これには2つの方法があります。1つめは、設定ファイルの application/config/profiler.php でアプリケーション全体のデフォルトを指定する方法です。

$config['config'] = FALSE;
$config['queries'] = FALSE;

コントローラ内で出力クラスset_profiler_sections() メソッドをコールすることで、既定値や設定ファイルの値を上書きする事も出来ます:

$sections = array(
'config' => TRUE,
'queries' => TRUE
);

$this->output->set_profiler_sections($sections);

利用可能なセクションとそれにアクセスする為の配列のキーは以下の表のとおりです。

キー 説明 既定値
benchmarks ベンチマーク観測点での経過時間と総実行時間 TRUE
config CodeIgniter の設定変数 TRUE
controller_info リクエストされたコントローラのクラスとメソッド TRUE
get リクエストに渡されたすべての GET データ TRUE
http_headers 現在のリクエストの HTTP ヘッダ TRUE
memory_usage 現在のリクエストで消費されたバイト単位のメモリ容量 TRUE
post リクエストに渡されたすべての POST データ TRUE
queries 実行時間を含む、実行されたすべてのデータベースクエリの一覧 TRUE
uri_string 現在のリクエスト URI TRUE
session_data 現在保存されているセッションデータ TRUE
query_toggle_count ブロックを初期状態で非表示にするクエリの数 25