カレンダークラス
カレンダークラスを使うと動的にカレンダーを生成できます。 カレンダーはデザインのどんな側面も100%コントロール可能なカレンダーテンプレートをもとに整形されます。
クラスの初期化
CodeIgniter の大半のクラスと同様に、カレンダークラスはコントローラの中で、 $this->load->library メソッドを使って初期化します:
$this->load->library('calendar');
一旦呼び出せば、カレンダーオブジェクトは $this->calendar を使用することで利用できます。
カレンダーの表示
カレンダーの表示方法の非常に簡単な例です:
$this->load->library('calendar');
echo $this->calendar->generate();
上のコードは、サーバ時間の年月のカレンダーを生成します。 特定の年月のカレンダーを表示させるには、カレンダー生成関数に次のように情報を渡します:
$this->load->library('calendar');
echo $this->calendar->generate(2006, 6);
上のコードは、2006年6月を表示するカレンダーを生成します。最初の引数は年を、2番目の引数は月を指定します。
カレンダーのセルへのデータ引き渡し
カレンダーのセルにデータを追加するには、埋め込みたい日をキーにし、それに対応する値に埋め込むデータを入れた連想配列を作成します。 作成した配列は、カレンダー生成関数の第3引数に渡します。 次のような例が考えられます:
$this->load->library('calendar');
$data = array(
3 => 'http://example.com/news/article/2006/03/',
7 => 'http://example.com/news/article/2006/07/',
13 => 'http://example.com/news/article/2006/13/',
26 => 'http://example.com/news/article/2006/26/'
);
echo $this->calendar->generate(2006, 6, $data);
上の例を使用すると、3,7,13および26日が渡された URL を指すリンクになります。
Note: 初期状態では、配列にはリンクが含まれるものとされています。 下のカレンダーテンプレートを説明した箇所では、セルに渡されたデータがどのように扱われるかが示されています。 そこで、違う情報のタイプを指定することができ、どのようにしてカスタマイズ可能かを知ることができます。
表示設定の変更
7つの設定項目でカレンダーの様々な面をコントロールできます。 設定項目は呼び出し関数の第2引数に配列として渡して設定します。例です:
$prefs = array (
'start_day' => 'saturday',
'month_type' => 'long',
'day_type' => 'short'
);
$this->load->library('calendar', $prefs);
echo $this->calendar->generate();
上のコードは、土曜日から始まり、「長い」形式の月名と「短い」形式の曜日名をヘッダに使用します。 設定項目についての詳しい情報は下記のとおりです。
設定項目 | 初期値 | オプション | 説明 |
---|---|---|---|
template | なし | なし | カレンダーテンプレートの文字列。テンプレートのセクションを参照。 |
local_time | time() | なし | 現在時刻として関連づける UNIX タイムスタンプ。 |
start_day | sunday | すべての曜日(sunday, monday, tuesday, など) | カレンダーの開始曜日。 |
month_type | long | long, short | ヘッダの月名をどの形式にするか。 long = January, short = Jan. |
day_type | abr | long, short, abr | ヘッダのカラムの曜日名の形式にどの形式を用いるか。 long = Sunday, short = Sun, abr = Su. |
show_next_prev | FALSE | TRUE/FALSE (boolean) | 次/ 前 の 月に移動できる URL を表示するかどうか。この機能については下記参照。 |
next_prev_url | None | URL | 次の月/ 前の月 のリンクを利用する場合の基準パス。 |
次の月 / 前の月 リンクの表示
次へ / 前へ のリンクを経由してカレンダーを動的に進める / 戻る ようにするには、 次の例のようなコードをカレンダーのコードに設定する必要があります:
$prefs = array (
'show_next_prev' => TRUE,
'next_prev_url' => 'http://example.com/index.php/calendar/show/'
);
$this->load->library('calendar', $prefs);
echo $this->calendar->generate($this->uri->segment(3), $this->uri->segment(4));
上のサンプルで、何点か気づいた点があるはずです:
- "show_next_prev" を TRUE にする必要があります。
- "next_prev_url" の設定項目でカレンダーが設置されているコントローラへの URL を指定しなければなりません。
- カレンダー生成関数に指定する「年」と「月」には、URI セグメントに出現するものを指定します(Note: カレンダークラスは基準の URL に対して年と月を自動的に追加します)
カレンダーテンプレートの作成
カレンダーテンプレートを作成することで、カレンダーのデザインを100%コントロールできます。 カレンダーの各部品は次に示す擬似変数のペアの間に配置されます:
$prefs['template'] = '
{table_open}<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0">{/table_open}
{heading_row_start}<tr>{/heading_row_start}
{heading_previous_cell}<th><a href="{previous_url}"><<</a></th>{/heading_previous_cell}
{heading_title_cell}<th colspan="{colspan}">{heading}</th>{/heading_title_cell}
{heading_next_cell}<th><a href="{next_url}">>></a></th>{/heading_next_cell}
{heading_row_end}</tr>{/heading_row_end}
{week_row_start}<tr>{/week_row_start}
{week_day_cell}<td>{week_day}</td>{/week_day_cell}
{week_row_end}</tr>{/week_row_end}
{cal_row_start}<tr>{/cal_row_start}
{cal_cell_start}<td>{/cal_cell_start}
{cal_cell_content}<a href="{content}">{day}</a>{/cal_cell_content}
{cal_cell_content_today}<div class="highlight"><a href="{content}">{day}</a></div>{/cal_cell_content_today}
{cal_cell_no_content}{day}{/cal_cell_no_content}
{cal_cell_no_content_today}<div class="highlight">{day}</div>{/cal_cell_no_content_today}
{cal_cell_blank} {/cal_cell_blank}
{cal_cell_end}</td>{/cal_cell_end}
{cal_row_end}</tr>{/cal_row_end}
{table_close}</table>{/table_close}
';
$this->load->library('calendar', $prefs);
echo $this->calendar->generate();