CodeIgniter ユーザガイド 日本語版 Version 2.0.3


共通関数

CodeIgniter にはグローバルで定義された関数がいくつか存在し、ライブラリやヘルパーをロードすること無くどの場所でも使うことができます。

is_php('version_number')

is_php() は、version_numberで指定したバージョン以降の PHP が利用されているかを判定します。

if (is_php('5.3.0'))
{
$str = quoted_printable_encode($str);
}

指定したバージョンと同じかそれ以降のバージョンの PHP がインストールされていれば、ブール値の TRUE を返します。指定したバージョン未満の PHP がインストールされていれば、 FALSE を返します。

is_really_writable('path/to/file')

is_writable() は、Windows サーバーの場合、OS が本当はファイルに書けないのだけれども OS が PHP に書き込み可能と言ってきたときに TRUE を返し、read-only 属性がマークされている場合だけ FALSE を返します。この関数は本当にそのファイルに書き込みができるのかどうかを、実際にファイルに書き込みをしてみて判断します。この関数は書き込み情報が当てにならない OS の場合のみ使うようにしてください。

if (is_really_writable('file.txt'))
{
echo "書きたい時に書き込みができます";
}
else
{
echo "ファイルに書き込みはできません";
}

config_item('item_key')

設定(Config)ライブラリ に設定情報を入れておくことが推奨されていますが、config_item() を使って1つだけのキーを使って取得することも可能です。設定ライブラリに詳細があります。

show_error('message'), show_404('page'), log_message('level', 'message')

これらの詳細はエラーの処理ページにあります。

set_status_header(code, 'text');

サーバが返す HTTP レスポンスヘッダのステータスを手動でセットできます。例:

set_status_header(401);
// ヘッダは Unauthorized に設定されます

すべての HTTP レスポンスヘッダの一覧をご覧ください。

remove_invisible_characters($str)

Java\0script のように、文字列にヌル文字が混入されるのを防ぎます。

html_escape($mixed)

この関数は htmlspecialchars() 関数へのショートカットです。文字列と配列を受けとります。クロスサイトスクリプティング(XSS)を防ぐために、とても便利です。